縦軸の開拓

今回は縦軸の開拓という話をさせていただきます。

前々回の話で可処分の変遷という話をさせていただきましたが、今回のはその話を受け私たちに必要な事は縦軸の開拓なのではないかという話です。
https://www.mine-think.com/?p=353

可処分所得を何故取れなくなったかというと、時代の流れで可処分でできることが大幅に増えたからです。昔なら車、家などが定番でしたが、今では個々人の理想の生活に一致している部分を見つける方が大変な状態なくらい、娯楽と趣味が多様化しました。種類が増えると何が起きるかというと、同じ金額で何ができるかを比べられる機会が増え、勝率が下がることを意味します。

こういう場面でよく新規顧客を開拓しようという方向性で進めようとすることがあると思いますが、海外展開を狙う段階でもない限り日本の人口は減る一方なので、多様化した趣味の中で新規を増やすことは中々難しいと私個人は思います。

それ以上に考える必要があるのは既存顧客一人当たりの満足度を向上させることの方が優先度が高いのではないかと思います。満足度の向上は一人あたりの可処分時間増加につながり、既存顧客の為に動いているという事実がやがて可処分精神の向上につながると思います。長く使う人が増えれば、そのサービスの「惜しい」部分が見つかり、そのサービスを想う人がいればそういった離脱のポイントを指摘していただけるようになるためですね。

今回は抽象的なだけの話になってしまいましたが、生産者の増加と人口の減少という事実を考慮すれば既存のやり方が苦しくなること自体は自明ですので、私自身取りうる手を考える必要があると感じているので、それもあっての今回の話でした。

今回は以上となります。

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