やりたいことの言語化の最善とはやってはいけないことの言語化である

今回はやりたいことの言語化の最善とはやってはいけないことの言語化であるという話をさせていただきます。

皆さんは自分がこれから何をしたいか、どういうふうに進めるかを考える時、どのようなプロセスを踏むでしょうか。おそらく多くの人が、「何があるべきか」の視点で考えているのではないかと思います。一見するとそれが最短の道のように感じますよね。

しかし私は別の意見を持っておりまして、何かをする時、一番最初に言語化すべき要素は「絶対にやって(なって)はいけないものは何か」の視点で考えた方が良いかと思います。自分の中で定まらないやるべきことに対して、明確に違うものを出して反面教師のあらいだしをするという事です。以前話したマクドナルド理論は集団におけるものでしたが、今回のは個人としての内容になります。
https://www.mine-think.com/?p=329

これは人間の性質によるものなのですが、人間は何かを作り上げる際、必要なものに対する意識は持てるのですが、不必要なものに対する意識がおろそかになるため、あってはいけないものを見つけることが困難になるというメカニズムによるものです。出張に行くときに業務上必要なものは忘れないのに、毎日使っているような髭剃りや歯ブラシを忘れてしまったといった経験がある方でしたら、経験としてイメージが湧くかと思います。

例えばイベントにおいてやりたいこと、やった方がいい事を考える時の落とし穴は、その世界感にそぐわない機材や衣装を当日残してしまうなどですね。もしこの話をやってはいけない事、あってはいけないものを考えていればおそらく避けられたことでしょう。反面教師という言葉がありますが、自分の中に反面教師像を作ることで、一転して理想像が輪郭を持つようになるという事です。私も何か抽象的な概念を始める際は、そこでやらないことを列挙することで何を目指しているかを煮詰めようと思います。

今回は以上となります。

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