プラットフォームを耕す変遷設計

今回はプラットフォームを耕す変遷設計という話をさせていただきます。

クックパッドというWebサービスがあるのはご存じでしょうか。おそらく名前くらいは聞いた事があるかと思います。
https://cookpad.com/

現在クックパッドのうたい文句は「無料レシピ検索で料理・献立作りを楽しく!」となっております。おそらく皆さんが利用する場合も家での料理献立が思いつかない時などに、今ある素材で何かできないかなという利用方法でしょう。

ではクックパッドはサービスをリリースした当初から 「無料レシピ検索で料理・献立作りを楽しく!」 を売りにしていたでしょうか。答えはNoです。

想像してもらえばわかると思いますが、一般ユーザー投稿で成り立っているレシピ検索が、ユーザー数百人の時点でサービスとして成り立つだけのレシピ数が集まらないんですよね。この状況でレシピ検索で売り出しても、話が違うとなり裏切られた気持ちから今後二度とリピーターにはなってもらえなくなります。

クックパッドどうしたかというと、サービスリリース当初はレシピ検索ではなく「自分のおすすめレシピをWeb上に投稿してみんなにシェアできる」といった形で、自慢のレシピを世の中に残せますよという訴求の仕方でクックパッドを売り出しました。これなら投稿がメインなのでユーザーへの裏切りにはあたらず、そもそもレシピをシェアしたい人はどれくらいいるのだろうかという試行実験的にスタートできるわけですね。

今回のクックパッドのように、プラットフォームをスタートさせたいのであれば、黎明期・成長期・成熟期・衰退期という成長段階と照らし合わせ、その段階に適したプラットフォームの売り方をする必要があるという事です。

プラットフォームを広めたい皆さんは理想の姿である成熟期を夢見て作ると思いますが、成熟期は黎明期・成長期を超えなければ志半ばで倒れてしまいます。成熟したプラットフォームへの必要な道のりとして、黎明期・成長期の戦略をお互いに考えていきましょう。

今回は以上となります。

コメント

  1. […] この事実を踏まえたうえで、以前書いたクックパッドのような戦略を練って挑まなければいけないという事ですね。 https://www.mine-think.com/?p=345 […]

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