難しく見せると損をする

今回は難しく見せると損をするという話をさせていただきます。

あなたは大学教授など所謂専門家と呼ばれる方の話を聞いて、「難しい」「わからない」と思ったことはないでしょうか。実際に難しい学問という事も勿論多いのですが、それ以外の面として、難しい話をその専門家がより難しく話しているという場合もあります。例えば日本語でその意味を示す言葉があるにもかかわらず英語を多用するなどが良くある例でしょうか。その中で二つわからないものがあると、文脈からの意味の類推ができなくなり、文章が全く入ってこなくなったりします。その場で検索していい状況ならともかく、それすら咎められる場合は完全に無駄な時間になりますよね。少なくともその場においてはやる気を失ってしまう人もいるかもしれません。

反対に簡単そうに見えるような場面もあるかと思います。言葉をかみ砕いて説明するとおそらくその分進行が遅くなるとは思いますが、その分全くわからない人をなくし、底上げにつながります。他の例としては、エグザイルなどのダンスがメインとなっているような音楽などでもこの感覚になるかと思います。上手い人のダンスって無駄な力が入っていないので、見る人に簡単そうに映るんですよね。簡単そうに見えるとやってみようとしますよね。その結果全然できなくて、初めて凄さを知るみたいなことがあります。

ここでタイトルに繋がります。仕事において特定の誰かしか知らない、できないという状況を属人化しているといいますが、この状況を阻止するために必要な事は自身の仕事をなるべくわかりやすく、簡単なことであるかのように説明する能力が求められるという事です。簡単だと思わせる事ができれば相手の「やってみよう」という気持ちを引き出すことができます。

人間はプライドの生き物ですので自分の役割を良く見せたくなってしまい、ついつい凄い事、難しい事のように語ってしまいたくなるのですが、こういった行為が役割の敷居を挙げ属人化を招き、その人自身の首を絞めることに繋がるという事です。難しいのなら任せることが最善かと思うのが自然な反応ですからね。

同じことをやり続けるというのは楽しくもないですし、成長の停滞を招きます。もし自身の役割が属人化しており、それが仕事の広がりの妨げになっているのであれば、それはもしかしたら自身のふるまいがもたらしているのかもしれません。

今回は以上となります。

コメント

  1. […] 今回は頭を良く見せると損をするという話をさせていただきます。前回の話とも関連してますね。https://www.mine-think.com/2020/06/%e9%9b%a3%e3%81%97%e3%81%8f%e8%a6%8b%e3%81%9b%e3%82%8b%e3%81%a8%e… […]

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