コミュニティ軸プラットフォームの弱点

今回はコミュニティ軸のプラットフォームの弱点という話をさせていただきます。

結論から申し上げますと、売れるのに時間がかかるという点です。どれだけ素晴らしいプラットフォームだとしても、LINEのような人類全員にとって必要な普遍的なツールでもない限り、利用者が限られるプラットフォームが売れるには2,3年はかかると思った方が良いかと思います。

なぜ売れるのに時間がかかるかというと、ネットワーク効果がはたらくレベルの十分なユーザー数を確保できないと、コミュニティが前提となっているにもかかわらず、コミュニティが無い状態のプラットフォームとしてスタートするからです。

ネットワーク効果とは単純に言うと、参加者の多さが参加者を増やすみたいな効果のことです。https://www.nsspirt-cashf2.com/entry/2018/11/20/000000
君の名はのヒットは作品そのものの力によるところが大きいですが、後半に関してはヒットしているという事実が更なる集客に繋がっていました。見てる人が多いと何が良いかというと、感想を共有できる相手の存在が約束されてるという事です。

これをコミュニティ軸のプラットフォームでいうのであれば、ユーザー数の多いサービスはコンテンツ数がユーザー数に比例して多いので、それだけで価値が高いという事になります。

例えば私がTwitterを丸パクリして、尚且つ呟き履歴を容易にさかのぼれるようなSNSを作ったとして、全く広がらないことはわかるかと思います。Twitterの価値はTwitterの機能以上に、Twitterをやっている人がいる事にあるからですね。

このようにコミュニティ軸のプラットフォームは人がいないというコンテンツゼロの状態を乗り切らなければいけないため売れるまでに2,3年かかり、ネットワーク効果を生み出さるアクティブユーザー数の確保がブレイクスルーとなり軌道に乗るという事になります。

この事実を踏まえたうえで、以前書いたクックパッドのような戦略を練って挑まなければいけないという事ですね。
https://www.mine-think.com/?p=345

今回は以上となります。

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