2種類の嘘

今回は2種類の嘘という話をさせていただきます。昨日予告しましたね。
https://www.mine-think.com/?p=413

前回は嘘は何かを守るためにつくという話をしました。負い目や弱点を隠すことを目的とした行為であるため、嘘というものは嫌う人が多いですよね。嘘をつくのが苦手で、つかなければいけない状況に苦しんでいる人もいるのではないでしょうか。ただ、嘘というものは必ずしも自分の為だけにつくわけではありません。

嘘には大きく分けて利己的な嘘と利他的な嘘の2種類があります。それは利己的な嘘と利他的な嘘です。読んで字のごとくですが、一応説明いたします。

利己的な嘘とは自分が得をする、自分を守るためだけにつく嘘のことです。前回例に出したテストの点数で嘘をついたり、身長でさばを読む、詐欺行為を働くなどはこちらに該当しますよね。

利他的な嘘とは自分以外の誰かに対して良かれと思ってついたり、自分以外の人を守るためにつく嘘のことです。例えば家族が癌などの重い病気になった際に、気力を挫くような事をしたくなくて言えないという映像はドラマなどでよく見たことがありますよね。「知らない方がいいこともある。」というやつですね。

これらに思う事として、咎めるべきなのは利己的な嘘だと私は考えております。自分が得をしない事の為にする行動は、結果はどうであれ悪ではないという理屈ですね。生きていく中で嘘とまでは言わないまでも、盛って話さなければいけない場面はよく訪れます。嘘をつけない人は利己的な嘘を自分はつくんだという事を意識することで、自分が得をするわけではないという事実が罪悪感をやわらげ、使命感優位で突き通せるのではないでしょうか。

ただこの利他的な嘘なら平気でつけるという状況は使いすぎて慣れすぎると大変危険で、少し昔でいえば食品偽装問題における会社ぐるみの隠蔽、学校におけるいじめ問題の未報告などは閉鎖された農村型コミュニティの利他的嘘への使命感の暴走が招く事態だといえるので、この点には注意が必要です。

今回は以上となります。

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