自由という不自由

私はゲームをよくやるのですが、マインクラフトというゲームにはあまりハマれませんでした。とういうのもマインクラフトは私が出会ったゲームの中で一番自由度が高く、「何すれば良いんだろう」となってしまいました。自由度があまりにも高いゲームというのは逆に言えば目的を自分で設定しなければいけないので、無限に楽しめる人と何も始められない人が生まれるという事ですね。(動画を見ている分には面白いです)。

このようなあまりにもルールがない状況というのは、自由度が高いことが転じて行動の指標がない状態なので、逆に何もできない不自由を招くという事が、多々あります。
google検索において数万件のヒットがあるにもかかわらず一番上の項目からせいぜい10件ほどしか見ないことなどもこれに当たるかとおもいます。
要約すると、自由とは解釈の仕方が無限にある分指標がないという不自由であり、ルールとは自由の枠を作る行為に当たるという事です。

さて今回の題材としては著作権についてです。
著作権フリーは自由でしょうか。抽象的な設問ですので言い換えると、著作権フリーは販促の最大化に繋がるでしょうか。

答えとしては、一般にとってはyes、法人にとってはnoとなるかと思います。
法人にとってnoである理由は、法人組織の視点としては、物事に対してお金を要求され、対価としてお金を支払う行為は、後々のごたごたを避けて公的に使いたい法人にとって、「支払った事を担保に揉めない保証」としての役割があるからです。(お金の第4の機能「完了させる」機能の話に関わりますが、詳しくは別の機会に話します。)

自身の著作物の利用に関して一般と企業を両取りする案は、閾値型著作権の設定が良いのではないでしょうか。
この著作物を使用した商品の、年間の売上が100万円以上なら契約扱いとなり年間いくらの使用料をいただきます。それ以下はフリー素材扱いとしなんの契約も支払いも必要ありません。といったイメージです。
この形式にすれば個人の非営利利用と法人の営利利用両者にとって目的通りの利用方法になるかと思います。
フリー素材の規約に「営利を目的とした利用の禁止」とありますが、どこまでが営利かの判断がグレーでわかりづらかったりします。そういうにとっても数値で年間〇円の売上と境界が敷かれていればわかりやすいかもしれませんね。

所詮私の絵空事ではありますが、今回の話のようにあなたの作ったコンテンツの自由は果たして受け手にとって正負どちらに働いているのか、負ならばどの程度のルールを設けることが受け手への行動指標として丁度いいかを想像することは大切なのではないでしょうか。

コメント

  1. […] 今回は自由度が上がると多様性は下がるという話をさせていただきます。内容としては以前の記事とはかぶっていますね。https://www.mine-think.com/2020/01/%e8%87%aa%e7%94%b1%e3%81%a8%e3%81%84%e3%81%86%e4%b8%8d%e8%87%aa%e… […]

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