商人思考のコモディティ化

私がabemaTVで唯一見ているものがニシノコンサルなのですが、かなり前に話していたメルカリの話が面白いので、今回はその話をします。

今の若者はメルカリネイティブ(メルカリの利用が生活の一部となった層)はメルカリで売れないものに価値がないと思っているので、sale品は無価値になるといいます。一体どういう事でしょうか。

メルカリというサービスはフリマアプリという謡い文句が示す通り、現代に合わせて生まれたオンライン上のフリーマーケットです。ただメルカリはフリーマーケットから時間、場所、距離、規制の壁を取り除くというイノベーションを起こしております。売買は元来商人の仕事であるので、フリーマーケット(売買)を時間、場所、距離、規制に縛られずにできるということは、メルカリの本質は商人という職業をコモディティ化させアップデートしている点にあるという事です。

メルカリネイティブの価値観は、商人の思考に類するため、売れないものに価値はないという商人志向が現代によみがえり、セール品が売れなくなったんですね。この価値観の具体例を挙げると売るとき半額で売れるものには価値を感じて買うが、半額のセール品は売れないから買わないという事が平然と起きているらしいので、もはや売れないもののことを負債だと捉えていると想像できます。
ダウンロード数=その価値観の客層 だと仮定するなら、メルカリがもたらした客層は一大勢力だという事になります。

これうまく利用するとビジネスになりうる部分だと思っていて、もし自身が集客したいターゲットがメルカリネイティブと一致する場合は、メルカリで売れることを前提としたマーケティング戦略が成り立つのではないでしょうか。

セール品が売れないのとは反対に、価値の落ちづらいものはメルカリネイティブにとって手が出しやすい商品となりますし、メルカリで手にした商品を使うという確認作業の中で良い商品を売る店舗だと認知されれば店舗での購入にも繋がるかもしれません。

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