負の連鎖の解消には無理が必要

今回は負の連鎖の解消には無理が必要という話をさせて頂きます。

世の中の仕組みには、負の連鎖に入っていて明らかにこのまま沈み続けるのにその状態のままになっているものなどがよくあります。何故その状態のまま放置するかというと、緩やかな下降はある程度現状維持ができてしまうからです。動きで傾きが増すよりマシという発想ですね。

もう一つの理由が、負の連鎖の解消には無理が必要で、膨大なエネルギーを必要とするからです。負の連鎖というのはその状態が続いていた歴史を持つ分、正の連鎖を維持する以上に大変な行動となります。新卒に正しい方法を教えるのと、5年社会人経験があり、その中で負の連鎖に慣れてしまった人に正しい方法を教えるのでは、どちらが難しいかは明らかだと思います。

また負の連鎖の中にいると、あるべき姿への道筋がまるで見えなくなるという可能性も考えられます。悪い意味で慣れてしまい、そうじゃない未来へのイメージが失われる形です。

大事なことは無理をするという行為はポイントで発生するものなので、どこで無理をするかは選択の余地があるという事です。残業0を目指すなら、始めた瞬間から今日から18時以降の電話受け付けませんとお客様に周知すれば、既存顧客を一気に失うという無理が出ます。社内の残業0を目指し、時間外の対応をお願いするパートナー企業と提携するのであれば、その交渉や給与、情報共有フローの徹底の部分で社員の労働時間的な無理が出そうですよね。

改善には無理が出るので、無理のポイントをどこに置くかを決めること、その事を社員に周知することが、負の連鎖からの脱却に必要なのかもしれません。

今回は以上となります。

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