自由度が上がると多様性は下がる

今回は自由度が上がると多様性は下がるという話をさせていただきます。
まだ言語化が甘い題材ではあるのですが、大事な部分だと思うので今回取り上げます。

自由度というものを選択肢の豊富さという視点で考えると、ジャム理論は最たる例かと思います。
https://ideasity.biz/law-of-jam-marketing

端的に言えばジャムの数が20種類以上などで豊富だと試食者の数が最大化するが、試食者あたりの購買率というとしては9種類の方が高くなるという話です。ジャムの場合は試食に物理的なコストがかかるので、9種類の方がコスパは良さそうですね。

何故こういう事になるかというと、選択肢の豊富さは把握できる個数を超えると、単純に買い物が失敗する確率の増加につながるため、失敗をしたくない心理から購買を躊躇うようになってしまう事が要因です。一番おいしいものを変えない可能性が19通りという価値観ですね。

把握できないという意味で行けばGoogle検索も同様です。Googleは大抵1万件以上の検索ヒットがありますが、結局実際に閲覧するのはせいぜい1ページ目程度だと思います。1万という選択肢の自由を与えた結果、利用対象が10件程度に絞られているといえますよね。

このように自由度が上がると結局どれがいいかがわからなくなりリスクが上がったと感じてしまうようになり、多様性が下がって定番の選択肢しか選べなくなったり、定番ではない選択肢を実践するための行動に必要なエネルギーが高くなる恐れがあります。これはおそらくWebサービスなどにも言える事で、Webサービスにおいて重要なことは把握しきれないような多機能ではなく、一つの目的までの導線が一目でわかるUIの読み取り安さが必要なのではないでしょうか。

今回は以上となります。

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