幸せの民族心理

本日は人は幸せをどういう時に感じるのかというお話です。皆さんは幸せをどのような場面で感じるでしょうか。単純に状況が好転した時に必ず幸せを感じるかというと、そうではないかと思います。

例えばHPVワクチンは毎年1万人が発症し3000人がなくなっている子宮頸がんを予防できる良いものであるはずなのに、何千人に一人の割合で副反応が出ることを理由に反対する方がおります。副反応はHPVワクチンだけで見られる症状ではないと明言されておりますが、実際の接種率も1%未満となっているらしいですね。
目に見える幸せを選択しない例といえます。

また別の例ですが、麻生太郎さんが総理大臣だった際定額給付金という制度をやっていたかと思いますが、皆さんの中に当時あるいは現在も大きな感謝をしている方というのは中々いないかと思います。もらえてラッキーくらいだったのではないでしょうか。(違う方おりましたら申し訳ありません。)
もらった幸せを幸せだと感じない例ですね。

上記の例に共通する点は、この場合の幸せが絶対的という点です。絶対的、つまり誰にとっても同様に幸せな物事であり、全員が並んで幸せになるという事です。

じゃあ一時期話題になった血液クレンジングはどうでしょうか。あれには医学的な根拠が全くないと言われていますが、それを信じて率先して行う人はおります。芸能人がやっているというのもあり、上級国民意識の売り方をされているようですね。

こちらの例においての幸せは相対的なものですね。芸能人がやっている健康法を自分だけが知っていて行っているという状態です。

さて結論になりますが、上記の例を踏まえるに、人は個人に受けた相対的な恩には幸せを感じて感謝するが、集団で受けた絶対的な恩には幸せを感じず無関心であるという性質があるといえます。
全体に対して相対的に自分が優位である時に得をしたと幸せを感じるのですね。

これを仕事に利用するのであれば、相手に特別扱い感を感じてもらうために、相対的優位を感じてもらえるようなシナリオで物事を提案するなどでしょうか。
例えば自社商材を売る際にデフォルトの金額を最大限安くするのではなく、盛った状態をデフォルト金額とし、頑張って下げましたという風を装い原価を割らない程度の割引を行うなどですね。

最後に、これに関しては私見のため蛇足なのですが、個人的には絶対的な幸せを追求する方が精神衛生上良いと思います。当たり前のことですが相対的に幸せを追い求めると、日本だけでも1億2000万人がライバルとなってしまい、いくら幸せになっても上がいる状態であるため、終わりなきないものねだりで渇き続けるますので、私は自分の人生のコンセプトという軸を持ち、絶対的な幸せを追っていこうと思います。

コメント

  1. […] 下記の投稿でも言いましたが、基本的に人間の幸せは相対的な指標で感じるものであるため、できないことをはじめ、自分とのギャップは感じさせない方が良いというお話です。 https://www.mine-think.com/?p=96 […]

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