可処分の変遷

今回は可処分の変遷という話をさせていただきます。

一応下記の続きに当たります。
https://www.mine-think.com/?p=16

可処分所得という言葉は皆さんご存じだと思います。可処分がすきに使えるで、所得は読んで字のごとくですので、自由に使えるお金を意味します。古くから人類は市場において可処分所得の椅子取りゲームをしていました。

ただインターネットというものが生まれたことにより、全世界と繋がる、繋げてもらう事が容易になった事により、ある発想が生まれたんですよね。それは「別にお金をとらなくても、全人類が自身の無料サービスを利用する習慣さえ定着させれば、利用時間の中でマネタイズの機会を後々作ればいいよね。」という発想です。GAFAと呼ばれる4大企業Google、Amazon、Facebook、Appleを思い浮かべていただければすべてこの着想に当てはまることがわかるでしょう。

私自身そうですが、Youtubeを毎日視聴するという人は多いのではないでしょうか。元々無料だったYoutubeはシェアを拡大していき、今では広告収入、スーパーチャット、バックグラウンド再生対応のプレミアムなどマネタイズされてますよね。さらにはYoutube上でゲームをできるようになるともいわれており、可処分時間をジャックしたことにより、試行実験がいくらでもできる状態にあります。

ただこれほどYoutubeを利用している方が沢山いるにもかかわらず、皆さんの中にGoogleのファンですといった人や、Googleを応援していますという人は殆どいないのではないでしょうか。人間味とは離れた遠くの企業になっている状態というイメージが近いかもしれません。

皆さんが過ごしている中で、常に想ったり応援したりしている人やサービスはないでしょうか。時間を使うは勿論ですが、使っていない時も心の支えになっていたり、もっと言えば自分の構成要素になっているような状態です。このような人間個々人が持っている応援に対する需要などの他者のことを考える心の余裕のことを最近は可処分精神と呼びます。

Googleの恐ろしいところは自身が可処分精神を奪えないことを踏まえ、Youtubeの中で配信者にとってマネタイズしやすく利用しやすい環境づくりに終始しているんですよね。スーパーチャット、プレミア公開、メンバーシップなどは配信者の為にあるような仕組みです。Youtube配信者はリスナーの可処分精神を奪えている人達で、そういう可処分精神を得ている配信者が配信プラットフォームとしてYoutubeを選ぶので、リスナーの可処分時間を得ている配信者が、Youtubeに可処分時間を使うので、いつでも可処分所得を得ることができるという構図になっているわけです。

GAFAの中ではAppleは可処分精神を直接奪えている企業ではありますが、長くなってしまいましたので今回は以上となります。

コメント

  1. […] 昨日の話の続きに当たります。 https://www.mine-think.com/?p=353 […]

  2. […] 前々回の話で可処分の変遷という話をさせていただきましたが、今回のはその話を受け私たちに必要な事は縦軸の開拓なのではないかという話です。 https://www.mine-think.com/?p=353 […]

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