GAFAで唯一意味を売り物にしている企業 Apple

今回はGAFAで唯一意味を売り物にしている企業 Appleという話をさせていただきます。

昨日の話の続きに当たります。
https://www.mine-think.com/?p=353

可処分精神の奪い合いという概念は私が認識する限りここ1,2年で生まれた言葉のはずですので、まだ奪う方法論が明確にあるわけではないのですが、よく言われる事としては意味を売り物にするという事が言われています。

意味を売り物にすると対極にあるものは機能を売り物にすることです。そもそもそのサービスに組み込まれている要素を推すという意味が一番近いかと思います。Googleの検索サービスが生まれる前は検索ツールというものは無数にあったのですが、Googleが機能面で桁違いに一番且つ無料であったため、一気に一掃されました。
このように機能を売り物にすると、金額の要素を無視した場合1番以外が生き残ることができず2番以降の価値が極端に落ちるという特徴があります。

意味を売り物にするとは、そもそもそのサービスに組み込まれていない要素を用いて売りにするという意味です。フェアトレードの商品などがこれに当たります。
https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/
これは物自体が持っている機能として以上に、原料生産に携わる企業に対して公正な利益をもたらして輸入して販売してますよという商品になります。これを買う事には、「消費者の私も発展途上国との公正な取引を行う事に賛同いたします。」という事を意味の価値があります。

話をAppleに戻します。日本にいるとあまり実感がわかないとは思うのですが、IPhoneは世界的には高級品扱いなんですよね。
https://hikakaku.com/blog/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%AEiphone%E6%AF%94%E7%8E%87%E3%81%AF%E4%B8%96%E7%95%8C%E4%B8%80%E3%80%82%E7%B1%B3%E5%9B%BD%E3%82%88%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%82%93%E3%81%A830%E3%82%82%E3%82%B7%E3%82%A7%E3%82%A2/

それでもなぜ売れるかというと、Appleは実店舗を美しくし、ガラス張りで高級感を演出することで、購買行動そのものに特別さを持たせるという事をしました。買いに行く私が恵まれた、特別な存在であるという意味を持たせているという事です。

さらにIPhoneを所持することは、Appleを今は亡きスティーブジョブズの考えに賛同し崇拝するためのツールという意味を持たせることにも成功しております。ブランディングという言葉がありますが、自分をブランディングするアイテムの一つとして、主義主張を示すツールがIPhoneだという事です。

AmazonもInstagramもYoutubeも機能として便利だから使っているだけで特に思想的な意味合いはないのですが、IPhoneにはそれがあるため、支持という可処分精神を奪えているという事です。

今回は以上となります。

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