双方向時代

本日は双方向時代が到来しているという話をさせていただきます。
前回の話の内容の続きのような内容ですね。

SHOWROOMの前田さんという方をご存じでしょうか。ライブストリーミングサービスを提供しているサービスの生みの親ですね。Youtubeというモンスターレベルの競合がいる中で、ライブストリーミングのみで320万のダウンロード数を誇っております。

今回は前田さんが『メモの魔力』を出版した時の話です。発行部数44万部のベストセラーですが、前田さんはメモの魔力をヒットさせるにあたり行って施策として、発売前にタイトル当てゲームをツイッターで行っておりました。
https://twitter.com/UGMD/status/1062965779753132032?s=20

これの目的というのがSNSを介してメモの魔力に対して脳を使わせ、発売前にメモの魔力のストーリーを作り、見せることで付加価値をつけるためでありました。
ストーリーをつけることで、発売前から可処分精神を使わせて思い入れを与えるという手段ですね。

他にも、皆さんの人生の軸は何ですかと募集などもしており、その内容をメモの魔力の巻末に掲載するといった活動もしておりました。
これにより人生の軸を書いた人も巻末掲載でメモの魔力の作成の共犯者となり、作り手の数だけ売れるという性質も働いたという面もあるかもしれません。

いずれにしても前田さんの活動を振り返ると、物を売るという行為の多様化を感じております。
かつてはあらゆる制作物というのは情報を買い手から秘匿とされており、所謂情報解禁日以前は一切の情報が買い手は得られないというものやり方しかありませんでした。作り手は買い手になるから共犯者を作れば確実に売れるという発想が生まれたことで、意図のないただ慣例でやっている情報解禁はただ買い手の仲間意識を遠ざけるだけという考えに繋がってきているのかもしれません。

今回の結論としては買い手を作り手に巻き込む最善の方法が双方向コミュニケーションということですね。双方向のコミュニケーションを促進するために、情報解禁を設けず事前に情報を公開して身近なものとして参加しやすい状況を作り、販売開始までの時間をプロローグとしてデザインするような販促計画をたて参加してもらい、ストーリーの続きとして本を買ってもらうというフローです。

もしこの世の全てのサービスに、プロローグとエピローグをデザインして共犯者を増やす方法を思いつき実行できるのであれば、全てのコンテンツには販路を拡大する余地があるという事が言えるのではないでしょうか。

本日は以上となります。

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