本の役割の転換

キングコング西野亮廣さんをご存知でしょうか。私が一番影響を受けている人物です。

西野さんがよく仰る話ですが、今著作だけで生活できている作家はほとんどいなく、他の分野の人が出版するケースが増えているといいます。

著作の専業から兼業への展開を迎えていると言えるかもしれません。兼業家の出版目的は、自分自信の考えをアウトプットして整理することや、自信の考えを公的に表明・共有するためのツールとして出版を行っております。

これに関して専業者が食いっぱぐれるとの声があがる事がありますが、兼業者が参入するまでもなく出版不況は起きていましたし、そもそも印税はそれ単体で生活できるような割合ではないです。(自費出版すれば話は変わってくるかもしれません。)

西野さんの場合本は印税が安いので、役割としてはチラシと捉えているそうです。実際ビジネス書で書かれている内容は、今日までの活動の答え合わせを中心とした自己紹介に近い内容ですので、あくまでも宣伝ツールとして本を出しているのだと思います。

この、本はチラシという考えに基づいて考えるとすると、本はそれ単体で生活しようと捉えるのではなく、名を知ってもらう、自分のファンを増やす、自分が行なっている他の活動に誘導するといった本を売った先の自身の未来を目的に売るという視点で考える必要が出てきます。本の完成だけではなく、「売り込み方」まで考えなければいけない時代なのだと思います。

これを踏まえると今の時代の編集者の役割は、作家のその後の未来(個人としてのビジネスモデル)をデザインするという職業なのかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました