楽な説得・面倒な納得

今回は楽な説得・面倒な納得という話をさせていただきます。

ある程度人生を歩んでいると皆さん小中高大と何度かそのコミュニティの中での先輩後輩を経験をするかと思うのですが、この時凄く思う事として、先輩の立場としては相手の感情に関わらず従わせるのは楽ですし、後輩の立場としては自身の感情なんか無視してそういうものだと従っているのが楽なものだと思います。

ただ、説得している説得させられている関係のうちはそこに信頼関係は生まれないので、従わせる行為はそのコミュニティへの帰属意識を損なう事とトレードオフとなっております。
説得という行為には伝える側の私は納得させられない、相手は納得しないという諦めと、伝えられる側の私は納得する必要はない、相手は納得させようとはしないという諦めで成り立っているんですよね。

対して納得させるという行為は正直大変面倒な行為です。伝える側が納得させようとすると指示に理屈を用意するために1から説明が必要になりますし、納得させられない場合反論を聴きいれるという選択であるため言い合いにもなることも考えられますし、当然時間も浪費してしまいます。逆に聞く側にとっても従えない理由を論理的に説明する必要がありますし、単純に扱いづらい人間だと思われるかもしれないという覚悟が必要になってしまいます。

ただ納得させるさせられる行為は相手の心に向き合う行為です。指示を聞く側は言われたことをただこなすことはせずその意図を感じる必要がありますし、指示をする側は意図を伝え、相手が納得しない理由をくみ取る必要があるますよね。これをこなすことができているという事は信頼関係が構築できているという事なので、双方の帰属意識を定着させることにつながります。

説得の主語は伝える側で、納得の主語は聞く側です。相手視点は長期的な関係を築いていきたい相手にこそ必要な相手の価値観の存在を認める承認にあたりますので、是非とも納得で関係構築を進めてはいかがでしょうか。

今回は以上となります。

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