流通経路の可視化が付加価値に繋がる

今回は流通経路の可視化が付加価値に繋がるという話をさせていただきます。

農作物の売り方として、生産者の写真を載せるというものがあるのはご存じかと思います。安心感の指標として、生産者の顔を見せるという事ですね。

このような生産から販売までの流通経路を可視化することで、付加価値をつなげる方法ですが、今この戦略が発展してきているのでその話をしていきます。

まずあるのが、誰の手を渡ったかを可視化して付加価値とする方法です。これはギフト需要の考え方になるのですが、ただ単純に生産されたものを買うよりも、誰からもらえるかがわかる方が価値が高いということですね。サインなどもそうですが、誰から渡されるかが可視化されて買うパターンもありますし、逆に活用するなら、プレゼントが誰の手に渡るのかを可視化することで、プレゼントを渡した需要という付加価値につながります。

もう一つの例が、販売の延長線の物事までも流通経路とする考え方です。どういうことかというと、本来は販売を介した場合には自由にしていいはずの得た収入の使い道すらも可視化するという話です。クラウドファンディングがその最たる例ですが、あれは〇〇をするためにお金を使いますので、是非寄付や、リターンの購入をお願いしますという販売形態です。買い手の思考としては、「このお金がライブ開催のために使われるのなら、あなたに出資しますよ」ということになります。

これが当たり前に存在するという事は、お金の使い道の可視化は付加価値につながるという事になります。フェアトレード商品などは実際に売り上げを原料の生産者に還元してますという事を明示することで売れる商品にできていますよね。
今後何かチャレンジングな商品やサービスを売るのであれば、その内容だけにとらわれず、誰を介して届けるか、収益を次の何に投資するかを明示する事も考える必要があるのかもしれません。

今回は以上となります。

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