会話の中継ぎという役割

今回は会話の中継ぎという役割という話をさせていただきます。

丁度その役割をやる機会がありまして、同じ立場で「なんの意味があるんだろう」と思っている人がいましたら、納得はともかく理解には繋がるかなと思い今回の内容を書くことにしました。

会話のキャッチボールという言葉があるのはご存じだと思います。この言い回しがあって生まれたのかは定かではありませんが、BtoBでやり取りをするような場面において、会話をボールに例え、「今ボールは内にあります。」「今ボールは相手にあって、ここの回答待ちです。」といった使い方をしたりします。

会話の中継ぎとは自社決裁者と相手企業のやり取りの窓口として文字通り会話のキャッチボールが成立するよう中継ぎをやる人です。悪く言うと伝書鳩と言ったりもしますかね。

この役割は何かを生み出すような直接的な労働ではないため、結構腐す人もいるんですよね。「直接やり取りすればいいのになんて無駄な。」というような感情ですね。実際無駄かどうかでいえば意図によっては必要という回答になるかと思います。

例えば決裁者がさっさと物事を決めたいと思っている時は不要な役割になります。ですが、実は決裁者にとっては判断や決断をなるべく先送りにしたいような場面というのが多々あります。良く言う「検討します。」というやつですね。

この場面においてあなたが矢面に立たせる意図というのは、相手の会社もあなたが決裁者ではないことは知っているので、その場ですぐ判断を迫るようなことや温度感高めに詰めてくるようなことは中々できない状態にできるからです。「直接やり取りすればいいのに。」は一秒でも早く決めたいことに限った話という事ですね。

もし直接決裁者がやり取りするような事になった場合、十分な判断ができるよりも前に物事が決まり本意ではない状態で進んでしまうという事も考えられるため、必要で大切な役割としてあなたに中継ぎをさせているのです。

だからといって納得するかと言われればそれは難しいと思いますが、少なくとも意図が分かれば何を求められているかもわかり、立ち回りの考えようが生まれると思います。

今回は以上となります。

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