社会は甘くないのか

今回は社会は甘くないのかという話をさせていただきます。今回は明確な言語化ができているわけではなく、なんとなく思っている事の抽象的な話になってしまいます。

よく聞きますよね、「社会はそんなに甘くない」という台詞です。おそらく実際に甘くない方が最適解だった時期があるのだと思います。ただ現代は甘くすることが最適解に近づいているのではないのではないかと私は考えております。

学校教育の指導方法の変遷を考えてもらいたいのですが、昔は体罰も指導とされており、そのしごきを耐えた先に一人前に人間になれるというような風潮がありました。これが最適であった理由としては、やはり人口が多かったというのが大きいと思います。一人一人にかけられる比重が必然的に軽くなってしまっていたため、多人数のなかで画一的なしごきをして残る人を探していたのではないかなと思います。

人口減少に伴い、一人一人にかけられる時間が増加したことで、それぞれの個性や性格を知覚し、多様な育て方をできる余裕が生まれ、体罰規制の流れになっているというのが現代の流れだとすると、教育界を卒業した者の行き先である経済界を担う企業のスタンスとしても、当然変化が求められるのではないかというのが私の意見です。

人口減少という話で行けば、今20代の人口は40代の人口の66%になっています。
http://demography.blog.fc2.com/blog-entry-1163.html
単純な話として、希少価値は人口数に依存するので、ここから下の世代に甘くない目を合わせてリタイアを生み出すような余裕はなさそうに見えるところはありますよね。

以前の話も含めては私が思っている事としては、「個人にとって社会はそんなに甘くない」というよりも、「会社にとって社会が甘い」存在であるという事です。日本には中小企業を守る仕組みが多くありますし、日本の中小企業の割合からもわかるように淘汰が進むような構成ではない状態です。前に書いた内容からもこれはいえるかもしれません。
https://www.mine-think.com/?p=305

学校と会社は人の一生に関わるバトンである以上密接にかかわるものです。どちらがどうということではなく、互いが互いの動向を気にし、意見を言い合い、相互に良い影響を与え合う事で、生涯の視点で方針を決める必要があるのではないでしょうか。

今回は以上となります。

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