未来の自分という鎖

未来の自分を思い描き、思い描いた自分を追って行動する行為は今のあなたの鎖となり、足を引っ張っているのではないかという話をさせていただきます。

例えばもし、あなたがプロスポーツ選手を目指すことになり、一つの習い事だけやると、それ以外の事を知る間も無くそのスポーツの事だけを考えるようになります。

例えばそれが野球選手だったとして、もし高校卒業後のプロ目前で肘などを怪我し、二度と野球の負荷に耐えられない腕になったとしたらどういう心情になるでしょうか。
昨日まで存在していた自分の道が突然閉ざされ、これから何をしようかと絶望するような事が想像できるかと思います。
色々考えて野球に携わるスポーツショップやインストラクターになるような道は考えられますが、いずれにしても野球にかかわる仕事でしかしばらくはやりがいを感じられないのではないかと思います。

上記の例において当事者が人生に絶望することは容易に想像できるかと思いますが、もしこの時あなたが野球だけに力を入れていたわけではなく、勉学や趣味なども持っていたとすれば、怪我で一つの道が閉ざされたとしても絶望するような事はないかと思うんですよね。

若干今回の話とはズレますが例えばビジネスにおいてだと、何かを始めようとするときに企画書を出すことが多いかと思いますが、正直企画書を出して通った計画は、本番において企画書で決めた事以外をやることはほぼあり得ないので、本番まで時間を費やし、本番が近づいて本番当日イメージの解像度が上がっている状況にも関わらず企画書段階より良いものはできません。

つまり、未来の自分を設定し、設定から逆算して今の行動を決める行為は、本来一番自由な存在でなくてはいけない今の自分を、未来の自分という虚構の存在から延びる鎖で縛る行為なので、行動の優先順位がおかしくなっているのではないかということですね。

「君たちには無限の可能性がある」とはよく言いますが、少なくともその意味において未来を際限なく広げる最善の方法は 未来の自分にとらわれない事なのは間違いないかと思います。

「未来を恐れず、過去に執着せず、今を生きろ」
このセリフは堀江貴文さんが近畿大学のスピーチで最後に伝えた言葉ですが、ボトムアップ型思考で行動を決めている堀江貴文らしい素晴らしい言葉だと思います。
https://youtu.be/3sZWoNZSBIM

未来を恐れる行為もある種日本の未来のかたちをあなたの頭の中で決め打ちしてしまっている状態とも取れるので、個人、世界に限らずあらゆる意味で先を断定する行為は今の選択を狭めるのではないでしょうか。

今回は未来の自分という鎖というテーマでお話させていただきました。

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