学習が途絶える国 日本

今回は学習が途絶える国 日本という話をさせていただきます。

パーソル総合研究所の2019年の調査の内容によると、社外の学習・自己啓発東南アジアやインドは、社外学習・自己啓発が活発で自己研鑽に意欲的であるのに対し、一方日本は「とくに何も行っていない」が46.3%で約2人に1人という割合であったそうです。
https://rc.persol-group.co.jp/research/activity/data/apac_2019.html

端的に言えば、調査対象14か国の中で、最も社会人の学習意欲がない国が日本であるという事です。
APAC14の国・地域(主要都市)
【東アジア】
中国(北京、上海、広州)、韓国(ソウル)、台湾(台北)、香港、日本(東京、大阪、愛知)【東南アジア】
タイ(バンコク)、フィリピン(メトロマニラ)、インドネシア(ジャカルタ)、マレーシア(クアラルンプール)、シンガポール、ベトナム(ハノイ、ホーチミンシティ)
【南アジア】
インド(デリー、ムンバイ)
【オセアニア】
オーストラリア(シドニー、メルボルン)、ニュージーランド

何故日本の学習意欲は低いのでしょうか。私の考えとしては、3つあります。

まず、日本人にとっては学習は学校という環境のみでの義務であり、学校卒業を「上がり」のように考えているからではないかと考えております。
所謂学歴社会という考え方ですね。40代以上の親世代であれば、多くは「いい大学に入るまでは勉強しなさい」と言うのではないでしょうか。いい大学に入りさえすれば、その後順風満帆な人生を送れるという考えが正しいかはともかく、少なくともそういう時代があったことは事実だと思います。

つまり親を納得させる手段として勉強をしているような層が、学習することそのものの楽しさを知ることなく社会人になってしまった結果、学習意欲の低い社会人になってしまうという事です。

2つ目としては、日本の社会人は時間外労働によって可処分時間が勤め先にとられてしまうので、仕事以外の学習に割く時間がないという事も考えられますね。

3つ目としては、何か仕事以外のことを学ばなくても、日本という国では問題なく生きていける環境であるため、必要に駆られることなく楽な選択をしているからというのも考えられます。
ただ、3つ目に関しては40代以上は逃げ切れるかもしれませんが、もしあなたが20代30代なのであれば、環境の変化に適応しなければいけない時代が訪れると思います。

発展途上国の子供がまともな環境がない状況で勉強への意欲を持っている中、教育水準も高く環境が整っている日本では勉強はしたくないけどせざるを得ないという扱いになっているというのは中々皮肉なものですね。人間の本質は際限のないないものねだりだと思いますので、自然なことではありますが。

いずれにしても日本は世界戦どころかアジア戦でまず勝たなければいけない状況にあります。
日本のパクリのオンパレードだと数年前まで日本が馬鹿にしていた中国、韓国は今やその模倣の日々が実を結び、独自の価値を持つに至りました。
私たちはまず、負けている事を認め、何が足りないかに目を向ける必要があるのかもしれません。

本日は以上となります。

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