複業推進が何故今進んでいるか

今回は、複業推進が何故今進んでいるかについて話したいと思います。

これを語るにあたり、まずは本業一本が何故苦しいのかを考えてみましょう。
以前の記事でも話したように、ファンを増やす、利益を出す、知られるは全く別の目的であり、それぞれ達成のための手段が違う活動になります。
https://www.mine-think.com/wp-admin/post.php?post=124&action=edit

本業一つで活動するということは上記の3つの目的を達成するための活動を並立する行為にあたります。
インターネットが発達するまでの世の中においては知られることとファンを増やすという行為においてのライバルは、土地的に近い競合企業くらいしかありませんでしたので、勝たなきゃいけない相手の母数が少なく、知られることとファンを増やすことは今ほど過酷なものではありませんでした。インターネットと評価経済は知られるとファンを増やすという争いの母数を日本全国、もっと言えば世界に広げました。

いいものを作ってさえいれば売れ、今まで利益を出すことにのみ注力できていた企業は、3つの目的を切り出してこなしていく必要ができてきました。
今までモノ・サービスを作っていればよかった人間はどう売るかまで考える必要が出てきてますし、部署の種類に関しても今ではとても多様化していると思います。

ここが本業における問題なのですが、本業一つで知られる、ファンを作る、利益を出すをやってしまうと、利益を損なわない範囲でしか知られるための活動やファンを作るための活動をできなくなるため、必ずやりたい理想からの妥協が発生します。
利益を損なわないレベルで知られようとしたりファンを増やす行為はとてつもなく難易度の高い行為であり成果につながりにくく、成果につながらない活動は縮小されるという悪循環が発生し、ファンの伴わない活動が先細りとなってきてしまい利益も落ちていくという事になります。

対して複業の場合は自身の活動目的を分離させることができるので、利益を度外視した活動ができることになります。
例えば個人の場合週4で会社で働き、会社が休みの日に利益度外視でクラウドワークスで仕事をしたりYoutubeやブログ投稿をしたりしたとしても、最低限生活できる金銭が確保されている状態で活動に注力できるので、損得抜きで自分自身を知られることやファンを作ることができます。
会社における複業体制としては分社化ですね。役割を分けることで、一つの目的に注力できる状態になります。尚且つ、目的を絞った分社化をすることで、その分野に精通している外部の人間に参加してもらうことができます。人手不足時代に内製化を目指すのは悪手という価値観の施策ですね。

会社の複業解禁において重要なことはそれぞれの業務の目的の位置づけ、それぞれの業務の関係性をシナジーマップとして見える状態にすることです。

以下のようなイメージですね。
ex)この活動は利益が出ないから別のこの仕事から活動費を確保して、その活動によってファンを増やして別の業務の参加者を増やす

「シナジーマップ」の画像検索結果
西野亮廣さんのシナジーマップ
引用元: https://note.com/chie_s_notebook/n/n0ee52e239ca1

複業とは単に複数の業務をやることではなく、シナジーマップを描いたときに不足している部分を埋める手段として、新たな活動を当てはめる行為という事なのではないでしょうか。

本日は以上となります。

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