キーワードプランナーの弱み

本日はキーワードプランナーの弱みという話をしたいと思います。

まずキーワードプランナーとはgoogleが提供しているサービスで、キーワードを打つことでそのキーワードがどれほど検索キーワードとして使われているか、その検索キーワードでの上位広告表示にお金を払っている人がどれくらいいるか、上位表示にどれほどの広告費を払う必要があるかなどが一目でわかるツールです。
広告費を払っていると有料版が使え、無料版だと概算だった数字が正確に出るようになります。
https://ads.google.com/intl/ja_jp/getstarted/?subid=jp-ja-ha-aw-sk-c-h00!o3~Cj0KCQiAmsrxBRDaARIsANyiD1oIobyrsWGq11X2HJM2HScb2pH5PQCIElaBduCe-FWuuUkH1d4n1SwaAs7VEALw_wcB~77423373739~aud-780873439152:kwd-87791948946~6447427651~382810015435&gclid=Cj0KCQiAmsrxBRDaARIsANyiD1oIobyrsWGq11X2HJM2HScb2pH5PQCIElaBduCe-FWuuUkH1d4n1SwaAs7VEALw_wcB

利用する目的というのはSEO対策で、SEOとは検索エンジン最適化( Search Engine Optimization )の略で、その名の通りgoogleのアルゴリズムの中で上位に表示されるようなWebページを、狙って作っていくという試みのことをこう言います。
例えばオンラインストレージを自社で作っていて、それを売るために上位表示させようとした際、「講演会」は競合が多いので、競合と差別化できていて検索の競合が少ない「税金の全て 講演会」で上位表示させるように税金に関するキーワードにたくさん入れようみたいなことをやっていくわけですね。

今回の弱みというのは結構限定的な話にはなりますが、BtoB企業がSEOをやろうと思ってキーワードプランナーをやるときの落とし穴の話です。
その落とし穴とは、そもそも世の中の検索者の割合は圧倒的にCのカスタマーとしての検索が多いので、BtoBのBに刺すためのSEOをするためにキーワードプランナーを利用すると、全く関係のない9割以上のカスタマー検索に歪められた情報を参考にしなければならなくなり、ズレた対策をしてしまうという事です。

どういうことかというと、まずBtoB企業がSEOをやるという事は当然悩みを抱えた企業の人に見てもらえるようなWebサイトにするため、自社商品の持っている機能でキーワードプランナーで検索していくことになります。
例えばここで皆さんが法人向けオンラインストレージを売りたいAさんだとしましょうか。オンラインストレージとはOnedriveやGoogledriveなどのクラウド上にファイルの保存と参照ができるツールですね。利用したことがある方ならわかると思いますが、これらには大抵無料版が存在し、無料でも個人で使う分には問題ない使用感であるものも多いです。

個人で使う人が多いという事は、社会人としてオンラインストレージを調べる人より、一個人としてオンラインストレージを調べる人が多いという事になりますよね。この時キーワードプランナーで オンラインストレージを含む 上位に来るキーワードの組み合わせは、「オンラインストレージ 無料」となります。

これでは法人向けオンラインストレージを企業に売りたいという目的に対しては、まるで参考にならないという事ですね。上の例のように見て判断できるわかりやすいものなら無視すればいいのですが、たくさんあるキーワードの中には当然社会人としての検索か個人としての検索かの推測が困難なキーワードも出てくるため、参考にしようとすると余計に混乱を招き、間違った方向にSEOの舵取りをしてしまうかもしれないという事です。

これ私が知る限り現状解決ツールがなさそうなので、作ったら結構売れるのではないかなと思っているのですが、どうなんでしょうか。今SEO自体が下火なので難しいのでしょうかね。イメージとしては法人PCからのアクセスのIP情報と検索内容をAIに学習させて、ふるまいとして法人のアクセスだと考えられるIPのみを抽出しキーワードデータをとるような想像をしています。

最後に今回の話から分かる普遍的な話としては、統計の類を利用し施策を考えたり方針を決めるような場面では、統計のもつ要素の中における、マジョリティを見極める必要があるという事ですね。
その統計にマジョリティがあるのか、あるならそれはどういう要素なのか、そしてその要素は全体のどれくらいを占めるのかを踏まえておかなければ、情報に翻弄されて終わってしまうと思います。


私個人の意見としては検索の9割以上を個人としての検索が占めるような統計が基であるキーワードプランナーを使いこなせるのは、BtoC企業だと思いますね。

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