ビジネスだと言い切ることの重要性

今回はビジネスだと言い切ることの重要性という話をさせていただきます。

ビジネスってちょっと冷たく見えるような側面もありますよね。お金の関係ですよという事を決めてしまうような状況とも言えますので、温かみを重要視する人は嫌う傾向にあります。実際良く言われる話として、介護や保育といった業界が低賃金なのは、こういった福祉の業界にお金で人が集まるのはという感情的な側面が強いのではないかと思います。果たしてそうなのでしょうか。

わかりきった話ですがお金をもらうという事は、責任が伴う事を意味します。ここに沿うなら、十分な金銭が介在しない行動というものには責任の重さが伴わないという事なので、福祉という責任の大きな仕事が低賃金である事は間違いであると考えられます。

これは個人レベルでも同じことで、身内ならともかく、全くの赤の他人に対して商品やサービスを展開する場合、意図が感じられない無料ボランティアや、低価格での提供は、かえって相手に怪しまれる結果を招きます。根拠もなく自分を安売りしてしまう人に信頼関係は生まれず、単に都合のいい人になってしまうという事です。

勿論感銘を受けた相手の仕事の手伝いをすることでスキルアップを図ったりその視点を学ぶための勉強代のつもりで無料という事は考えられますが、当然何に対してもそれをやってしまっては疲弊する一方なので、信頼を得るために無料でやる範囲を決めたうえで、自分は何をする際にビジネスをやるのか（利益を求めるのか）という事を明言することが大切だと思います。ビジネスだと言い切る事こそが「相手に必ず金額以上の価値をもたらす」というプライドを表明することに繋がり、その言い切りと完遂こそが信頼に繋がるのではないでしょうか。