村八分という一人勝ち

結構今のご時世、ブルーオーシャン、イノベーション、挑戦という言葉がもてはやされる時代ではあるのですが、誰もやっていないことをやろうと声を上げた1人は今でも理解されなかったり、疎まれたりします。

単純にその人のことが気に入らないが故の批判は良いとしても、結構厄介なのが、自分の価値観、経験に基づいた上で、善意で制止をする人が現れるのはなかなか困り物ですね。善意で動いている人間というのは確信を持っている分推進力があるので。

今回の話はこういう挑戦やイノベーションを起こそうとしたときに遭遇する、批判や否定がまるで村八分のようだなと思って付けたタイトルになります。今回はyoutuberになりたいAさんを例にしましょうか。

叩く側の心理というのは、自分が知らないものは気にくわない(怖い)ので理解より先に感情で叩くという行為になります。

SEKAI NO OWARIの「プレゼント」という曲が知らないと嫌いが結びつきやすい事をテーマにした歌だったりしますね

SEKAI NO OWARI - Wikipedia

基本的にはゴキブリが気持ち悪いとか、人種差別だとかと同じ理屈で説明がつきます。SF映画とか見た時私は、人が宇宙人と遭遇した時には、得体の知れない恐怖で攻撃する人がいたり、迫害しようという主張が生まれるのかなと思ったりしますね。

さて話を戻しますが、叩かれるメカニズムがわかったところでここからが今回の趣旨なのですが、youtuberになりたいと表明して叩かれているAさんの姿を見た無関心の人達の多くはどういう思考になるでしょうか。答えは、「youtuberになろうとするとみんなに叩かれて酷い間に合うから、同じ道を進もうとすることはやめよう。」です。

もう一つ質問ですが、youtuberが成功産業になった時に誰から順に得をするでしょうか。一番はGoogle、そして2番目は、一番最初にyoutuberを始めた人ですね。

つまり誰もやっていないことをこれから始めるということを表立って世間に表明し叩かれて村八分に遭う事の最大のメリットは、そのブルーオーシャン産業におけるファーストペンギンの座を守れることにあります。選択肢として浸透した際の第一人者の座(誰もやっていない状態)を独占できるわけですね。

SNSでよく炎上商法という言葉が使われますが、この世間に表明して叩かれるという行為はSNSとの親和性がとても高いです。今まで異端児は村、家族、会社の中で叩かれていたものが、日本全国民に村八分され、その姿を日本全国に見せることができるわけです。

そして何千万人に発言を見られれば、意味がわからず叩く大多数の中に、真意を理解し共鳴してくれる存在も生まれるわけですね。

迫害される姿で独占を維持し、少数の濃い同志を募る事がブルーオーシャンのつかみ方かもしれません。

コメント

  1. […] 逆に知らないことを恥ずべきことだとする悪い面として、恥ずかしいから身に着けようとするならいいのですが、知らないものを避けようという思考に発展してしまう可能性が多分にある点が挙げられます。全知全能な存在などこの世にいないので、自分以外の人間が何をやっているか、何を言っているかがわからない存在に出会う日は訪れます。この時人がどうなるかというと、前ブログで触れた「知らないと嫌いは結び付きやすい」という現象を助長させることになってしまいます。知らないことが恥ずべきという前提のせいで、知らない恥を避けるために嫌悪に変換して自尊心を維持するというメカニズムですね。 https://www.mine-think.com/?p=32 […]

タイトルとURLをコピーしました