言い出しっぺがやれは隠ぺいを招く

思考法

今回は言い出しっぺがやれは隠ぺいを招くという話をさせていただきます。

よく、何か問題提起として物事を取り上げる人がいると、「じゃあお前が解決に動け。」といった具合に、声を挙げた人にやらせる方向にもっていく人がいると思います。理屈としては問題に感じている人が一番解決に向けた行動力を持てるという事なのでしょうか。

ただこれは全員で動くから旗振りをしてくれならまだいいですが、丸投げするようだと悪しき風習を招きます。例えば会社組織において、会社の問題点を挙げる人が出た場合、問題点を挙げる人というのは会社の問題だからみんなで解決していこうという気持で声を挙げています。この際「じゃあお前が解決に動け。」という流れにし周りの誰も動いてくれないという事になると、会社の為を思って伝えた自分が押し付けられ裏切られたと感じてしまいます。

こういう裏切りを一度でも経験すると次人間はどうなるかというと、問題点に気づいても一切口を開かなくなるのが自然です。会社の為に動けない会社に対して、一人で貢献しても意味がないと感じてしまうからですね。これの厄介なことは、隠ぺいと言い出しっぺにやらせる行為は相互に影響し合う点です。隠ぺいが多いと声を挙げる人が減り、声が挙がるとお前がやれと言われた経験からお前がやれというようになり、その裏切られた経験が隠ぺいを増やすというような、雪だるま式に増えていきます。

もし意見が飛び交う会社を目指したいのであれば、やるべきことは意見を特別視しない環境を作ること、会社の問題として全員で解決するつもりでいる事、誰がやるかを複数人を前提にすることなどが大事だと思います。

今回は以上となります。

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