怒られ方講座

 

本日は怒られ方講座という話をさせていただきます。と言っても怒られているときのふるまいの話ではなく、どのように捉えて活かしていくかという内容です。

前提として、人間は話をする時、理屈と感情を織り交ぜて話す生き物です。ただ理性という言葉があるようにある程度コントロールできるので、よほど感情優位のシチュエーションでもない限り極力感情を排除して理屈で話すことはできます。

感情優位のシチュエーションの代表が人を怒る時です。人を怒るときというのは感情が先行してしまい制御をしきれず、話の内容が理屈と感情を一色単にしたものになってしまいます。
理屈と感情を言い換えると、理屈が事実、感情が主観的意見ですね。

上記を踏まえて考えると、人に怒られている時気を付けなければいけないこととは、怒られた時の言葉全てを鵜呑みにし、真に受けて必要以上に落ち込んだり、逆に怒りを憶えたりすると損をするという事ですね。

怒られた時は怒っている相手の言葉を「普遍的事実」と「怒っている相手の価値観に基づく主観的意見」を切り分けて、事実のみに対して反省する事で改善につなげるよう切り替える事が先につながる怒られ方という事です。

例えばあなたが新卒入社して間もない社員だとして、上司に「報告書もまともに書けないなんて常識がない」と言われた場合は以下の切り分けになります。
事実:上司が認める報告書がかけない→報告書に足るだけの要件を満たしていない
上司の価値観に基づく主観的意見:常識がない
この切り分けにより、主観的意見である「常識がない」という言動に引っ張られ、自分は非常識な人間などと不必要に落ち込み再起に時間を要するようなことはなく、「自分の報告書は報告書の要件を満たしていない」という事実のみに焦点を当て原因の特定と反省ができるという事です。

上記のような事実とそれ以外で切り分けるという方法は他にも事実と憶測の切り分けなどでも転用ができます。人間は文脈を読んだり、こうなのではないかと憶測をしているうちに、いつしか憶測を断定してしまい事実のように扱ってしまうという悪い癖がありますので、この際にも何が事実だったかに立ち戻ることが、解決の糸口となるかもしれません。

本日は以上となります。

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