手柄感マーケティング

今回は手柄感マーケティングという話をさせていただきます。

最近のビジネスの潮流として良く登場するなあと個人的に思っているものが、今回の表題の手柄感マーケティングです。何かしっくりくる名前があったら教えてください。所謂顧客にいかにドヤ顔をさせるかという発想で、顧客の承認欲求を満たす方法をデザインするという行為に当たります。

例えばクラウドファンディングの流行などというのはその最たる例ですよね。ライブを実現したいというクラウドファンディングに出資する行為なら、今はまだ実現目途の立っていない未来のライブを実現させるための一翼を担えるわけです。

まるかつ無料食堂もこの例に当たると思います。まるかつ無料食堂は電話で相談したら無料で提供するというサービスをやっている定食屋です。
https://marukatsu912.com/muryoshokudo/
この場合は有料で食べる事に食事だけの意味ではなく、まるかつが無料食堂を継続していける助けになっているという支援ツールとしての意味も持つようになります。つまり有料で食事をするだけで手柄感が生まれるという事です。100人から5000円取るより、10万円の特別提供枠を5人からいただき、残り95人に無料で見てもらう方が全員が幸せかもしれないという事ですね。

以上はほんの一例です。このマーケティング手法の良いところは、人間が根源的に持っているであろう人を助けたい、応援したいという欲求をかなえる形で富の再分配を促している事です。皆さんのサービス設計にも、支援の方法というものを作ることで、なにかブレイクスルーを迎えられるかもしれません。

今回は以上となります。