今回は偶像崇拝の再来という話をさせて頂きます。
偶像とはアイドル(idol)の和訳ですね。偶像崇拝とは漢字が示すとおり、信奉者が偶像に架空の中身を作り出し、崇拝の対象となっていたものを言います。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%81%B6%E5%83%8F
かつてのアイドルというのは偶像からきている言葉である通り、まさしく現代の偶像崇拝ともいうべき、崇められる存在だったんですよね。トイレに行かないなんて言葉が冗談半分で言われていた時代でしたし、異性の影すら許さないような事務所の方針が当たり前に存在しておりました。
しかし現在のアイドルはリアルな存在となっております。テレビでの取り上げられ方やSNSの使用などにより、アイドル一人一人の内面が見える機会が生まれ、偶像としての神格化された存在ではなくなりました。秋元康さんがAKBを会いに行けるアイドルとしてプロデュースしたことからもわかるように、現在は近さを売りにするような存在としてアイドルが推されています。実際問題今どれだけプロデューサーがミステリアスなアイドルとして売ろうと思っていても、本人もSNSをやり、出かければ周りはカメラで撮影しSNSでアップするので、ほぼ偶像崇拝は不可能になっているといえますね。
では現在偶像崇拝は存在しえないのでしょうか。私の考えとしては、現在偶像崇拝が成り立つ存在として、バーチャルユーチューバーが該当するのではないかと考えております。バーチャルユーチューバー売り方としてかなりメタ的な発言など行いリアルさ推しで売れている人もいますが、逆にキャラクターとして私生活を謎に包むようなプロデュースで応援されている人もいます。生身が知られず、それ故にオフの姿をとらえられない、尚且つまさしく仮想の存在として偶像である事ができるバーチャルユーチューバーこそが、現代唯一偶像崇拝を実現させられるのではないでしょうか。
今回は以上となります。
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