今回は作品の質は捨てた情報の量で決まるという話をさせていただきます。
私達は他人に伝えたいいいものがあった場合、どうしてもそれがもつ長所を全て伝えたくなるところがあります。他の例で行けば、何か質問をされた際に、結論だけを答えられず、その質問の答えに至るまでの経緯を伝えてしまいます。日本のデザインなどを見てもわかりますが、情報量は多いに越した事がないという国民性があるんですよね。
ただビジネスの現場では結論から伝える事が求められます。数学などの勉強科目でいえば公式というものはその裏に膨大な計算式という過程があり、最終的に無駄が削ぎ落とされた公式が生まれ、私達はそれを憶えるだけで済みます。短歌や俳句、世に出回っている広告などを考えても、いかに制限の中に落とし込む為に無駄を削ぎ落とすかが問われていますよね。
このように、作品の質というものはいかに要素を詰め込んだかではなく、いかに核だけを残しそれ以外を削れたものかという点が問われるという事ですね。
今回は以上となります。
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