今回はAIにはない人間の力という話をさせていただきます。
AIに仕事を奪われるといわれて久しいですが、少なくとも現時点では人間にしかない力というものもいくつかあります。今回はその中の盲点的な部分の人間しかない力をご紹介します。
例えばあなたがメガネをかけたことがあるならイメージできると思うのですが、メガネをかけている時、フレームは視界に常に入っているものですが、よほど意識しないとわからないと思います。常に視界に入っているにもかかわらず、いらないものとして無視できているという事ですよね。
AIにはない力とはまさにこれで、人間にはどうでもいいものを認識せずに切り捨てる力というものが備わっています。実際視界に入る光景に関してもくっきり映像で認識しておらず、例えば本などで視界の中心にない文字については読み取ることが困難だと思います。普段歩いている景色に関しても、確かに視界に入れているはずなので、すれ違う人間の表情は殆ど憶えていないのではないでしょうか。
これがAIの場合、当たり前ですがカメラに入る情報は、全て処理し、それがどうなっているかに関して正確に解釈しようとします。AIは何がいらない情報かを判断できないため、処理が膨大で本来の処理に支障が出かねたかったり、スペックが膨大に必要だったりする可能性があるという事です。
自動運転でいえば無人車しかない教習所のような道路での試験なら情報量も大したことはないですが、これが実際に車道を走るとなるとどこから人が飛び出してくるか、どういう道か、白帯のない車道を車道と認識できるか、駐車場を認識できるか、人、自動車、自転車等の次の動作が予測できるか、景色を景色と認識して処理から切り捨てられるか、天気の状況など切り捨ててはいけない情報をインプットできるか、そもそも事故現場や暴走車などに対してその可能性を判断して避ける命令ができるかなどの情報というものは膨大にあります。これらのいらない情報を瞬時に判断ができるのは人間だけです。
もしこのいらないと瞬時に切り捨てるメカニズムをAIに導入できれば加速度的な進化をもたらすでしょうし、逆に今人間は、不要な情報の判断が必要な仕事というものを身に着ける必要があるのかもしれません。
今回は以上となります。
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