今回はモノ・サービスのキャッチボールデザインという話をさせていただきます。
コロナウイルスによってさまざまな既存サービスが再注目され始めてますが、その中の一つにふるさと納税もあります。
ふるさと納税は国に申請をおこない納税をすることで納税金額相当、またはそれ以上の返礼品を受け取り、最終的に確定申告の住民税控除で実質負担額を抑えつつ行える、予約販売に近い仕組みの納税方法です。住んでいる県に関わらず、上限までなら納税ができることが特徴です。
https://www.satofull.jp/static/instruction01.php
今回はこのふるさと納税について勿体ないなと思う点についての話なのですが、ふるさと納税をした後の市区町村の対応というのが、返礼品を送るだけにとどまっている点です。
アクションが1回で終わっているため、このやり方だと毎年離脱するか継続するかのアクションを、納税者側に全て委ねることになってしまうことが離脱するかを考える余地を与える結果となるという事ですね。
なので返礼品に必要な事は次回の継続納税を促せるような仕組みで、翌年度の返礼品のチラ見せや、あるいは本年度にまだやっている他のおすすめの返礼品先がある県のフライヤーやカタログを入れておいたり、ふるさと納税ポータルのQRとともに、実質負担額を抑えるようなクーポンを添えるなどで、サービスのキャッチボールをデザインすると、よりリピーターを埋める仕組みになるかと思います。そもそも継続のサブスクリプション化してしまえるのが一番良いかもしれないですね。
離脱させないデザイン設計というのは全てのサービスに当てはまるものですので、いかに続けるためのエネルギーを慣性に委ねさせられるよう導けるかを考えるのが良いのではないでしょうか。
今回は以上となります。
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