既存にあやかる

既存にあやかるという話をさせていただきます。

それを示す語句が思い出せないので意味そのままで言いますが、皆さんは場所と活動内容が脳の中で結びつくことという事はあるでしょうか。ラーメンスープの匂いを嗅ぐことでラーメンが食べたくなってしまうなどの現象です。何しようとしてたかを忘れて元の場所で思い出すという現象もこれの一種で、これは何をやらなければと思いついた場所に行動が結びついているため、戻ると思いだせるんですよね。

私が思うにこの物事を想起させるきっかけを作るという行為はコミュニティを巻き込んで何か新しいことをしようとするときに必要なのではないかと考えています。コミュニティを巻きこんで新しい事をやるには、まずその場所で従来行われた事を知り、そこを自分のやりたい事にどうやって結びつけるかの戦略を立てる必要があるという事です。

既存の風習や風土の悪いところを直そうというフィードバックの考え方ではなく、この風習や風土にあやかったらこんなことをできるのではないか、そしてそのやり方にあやかって私のこのやり方を結び付けられるのではないかという、昨日話したフィードフォワードの考え方になります。
https://www.mine-think.com/?p=289

例えば今は使っていない趣のある古い空き家があるような土地であればその建物を貸し切りの宿としてクリエイターや外国人観光客向けの宿泊施設にしたり、その地域特有の空気を感じる民謡などがあるのでしたら、その民謡を流すことを前提としたイベントを開催したりですね。

古い空き家などをはじめ、地域の人たちにとってはあるのが当たり前すぎてただ質の低いものであると感じているものは、外から伺うものにとってはもう目にすることもかなわないと思っていた希少で貴重な景色やモノ、空間であったりするのはよくある話です。
地域について興味を持ち、そういった価値を見出す行為は私がその土地のものだとすれば嬉しいですし、あなたがその地域で新しいことをしたいのであれば地域住民との信頼関係を築くきっかけに必ず繋がります。

あなたの新しいことはもしかしたら日本の1%の人間も同じことを考えているかもしれませんが、これを日本の歴史にあやかって実戦すれば0.01%の希少性を持つことになるかもしれませんので、是非とも歴史と地域を味方につけたいですね。

本日は以上となります。

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