Tik Tokのデザイン設計

今回はTik Tokのデザイン設計という話をさせていただきます。以前の記事でちょっと話しておりましたね。
https://www.mine-think.com/?p=70

この話をするうえではバーベキュー型ビジネスという言葉が前提となります。この言い方はよく西野亮廣さんがしているものですね。簡単に言いますとバーベキュー型ビジネスが作る過程事売るビジネスの事です。対する言い方がレストラン型ビジネスで、これは完成品を売るビジネスですね。

Tik Tokの話に戻ります。Tik Tokを毛嫌いしていた時そこから脱出するためインストールし試していたのですが、あれ仕組みが良くできているんですよね。
怠惰を前提とした動画再生の作りができておりまして、おすすめを開いた時点で再生ボタンを押すことなく勝手に10数秒の動画が再生されるようになっているんですよね。
また、通常動画メディアの離脱タイミングは一つの動画が終了した時かと思うのですが、Tik Tokは動画がループします。それがうっとおしければフリックすることになると思いますが、Tik Tokはフリックによって別のだれかの動画が再生されるようになります。

これにより動画の切れ目を意識すること無く次々動画を見ることになり、離脱を防ぐことができております。

投稿動画の内容にも特長があり、大抵の場合Tik Tokには流行りの音楽と流行りの動きが都度存在し、おすすめを適当に開けば同じ音楽やダンスなどをいくつも目にすることになるります。見てると自然と「これ流行っているのか」「このダンスやりたいな」と思わせてくるという事ですね。
ダンスに関しては再生稼ぎを目的にダンスのスロー解説動画を挙げている人もいたりして、やろうと思えば結構簡単に身に着けることもできそうでした。

また編集自体も工夫されており、ワンクリックで効果を使ったり映像の速度をTik Tokの機能として別アプリを使うことなく変えることができるので、投稿者側に回るハードルが低い状態が整っているといえます。

視聴、トレンド把握、ノウハウ吸収、編集、投稿全てのハードルを下げるようデザインされているので、視聴するだけの点ではなく、以下のような導線が整っているという事ですね。
視聴→憧れ投稿者インプット→流行音楽と構成、効果を真似して自身が投稿→流行自体をさらう層からいいねをもらう→おすすめに載ることを目指す→おすすめに載る

一視聴者からいいねをもらいお勧めに載るような投稿者になるまでの導線というのはまさしく投稿者になるまでの過程をサービスにしているといえるので、Tik Tokは自身で完結できるバーベキュー型を実現しているという事ですね。

〇Tik Tokの視聴投稿増加デザイン
視聴ハードルの低さ+投稿ハードルの低さ=トレンド発生の加速
トレンド発生⇒更に投稿ハードルが下がる
作り手聞き手を転々とできる仕組み⇒トレンド発生を自動化

今回はTik Tokのデザイン設計はバーベキュー型の動画投稿設計となっているという話をさせていただきました。

コメント

  1. […] 今回はバーベキュー型ビジネスが達成するものという話をさせていただきます。バーベキュー型ビジネスにつきましては以前に触れさせていただきましたね。 https://www.mine-think.com/?p=156 […]

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