本日は新しい価値観の源泉はどこにあるのかという話をさせていただきます。
新しい価値観というのは往々にしてジェネレーションギャップとしてとらえられやすいのですが、もう少し掘り下げて今回は言語化していきます。
サンプルの価値観として、今回は「若い子はセール品を買わない」という価値観で掘り下げていきます。実は買わないそうなんですよね。
この価値観のカギとなっているのは、メルカリの存在です。
メルカリとはフリマアプリという名が冠する通り、今の時代に適応したフリーマーケットの形ですね。
具体的にいえば、フリーマーケットからをネットワーク上でアプリとしてできるようアップデートしたことにより、ノウハウの制約、場所の制約、時間の制約、許可の制約を排除したイノベーションです。
物の売買で生活を潤すというのは歴史をたどれば商人の仕事であるといえるので、メルカリネイティブ(メルカリというアプリを利用することが生活の一部になっている人たち)が持っている価値観は、安く買える物を評価する状態から、高く売れる物を評価する状態へ転換したという事です。
メルカリによって商人思考がコモディティ化して現代に蘇ったわけですね。
今回の結論としては、新しい価値観の源泉は、イノベーションと呼べるような技術的、あるいはシステム的な革新に対して、手足のように使いこなし生活の一部となった人々から生まれるという事です。私はこの存在をイノベーションネイティブと呼んでおります。
イノベーションツールに基づいた新しい価値観が、ネイティブな人たちの中に生まれユーザー増加とともに社会に定着するという仕組みですね。
ジェネレーションギャップなどの所謂世代間抗争というのはよく話題になりますし、その殆どは問題視としての議題化とは思いますが、全ての存在している価値観にはその主張の源泉となったツールや環境、人生が必ず存在します。
互いが互いに対して理解できない、おかしいといったところで今その価値観が存在するという事実は変わらないので、それなら相手の価値観のロジックを理解する、逆に自分の価値観のロジックを相手に理解してもらう事で、感情で否定していた頃とはまるで違う景色が見えてくるかと思います。
価値観の転換は既存の成功方法からすればビジネスリスクでもありますが、新規ビジネスからすればチャンス到来以外のなにものでもありませんので、価値観の転換に目を配り、イノベーションに目を配り、価値観とイノベーションを結び付けていくと、現代の変化を可視化していけるかもしれませんね。
本日は、新しい価値観の源泉はイノベーションネイティブにあるという話をさせていただきました。
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