年齢別思考の超越プロセス

今回は年齢別思考の超越プロセスという話をさせていただきます。

オスカーワイルドさんという人物をご存じでしょうか1850年ごろに生まれた詩人です。あまり褒められた人生を歩んでいなかったような話がありますが、オスカーワイルドさんが残した名言は非常に考察できるものが多く、私も個人的にかなり影響を受けている人物です。
https://iyashitour.com/archives/22578

そんな彼が残した文章の中に、次のようなものがあるといわれています。
「人間は15歳までに備わっていたものを自然な物と感じ、15〜35歳までに触れたものを先進的な技術だと感じ、35歳以降に出会ったものを自然の摂理に反したよくないものだと感じる。
私はこの文章を見た時にオスカーワイルドさんという存在が深く刻まれました。

詩人の言葉ですので当然特に研究の中で証明した内容などではないので真偽のほどは当然わかりません。ただ、年齢の境界が正しいかはともかく、直感として人間の物事に触れた時に受ける印象は、確かに彼の言うような年齢別の思考プロセスを辿っていると感じます。

小中学生の時にスマホに触れた人はきっとそれを手足と同じレベルで使いスマホが前提となるような生活を送るでしょう。それ以降10代20代は先進的で面白い技術だと思って好感を持ってスマホに触れているように見えます。そしてそこから40代以上の方々から聞こえてくることして、「近頃の若者はスマホばかり見てイカン」という声は上がっているなという印象を受けております。ご家庭ではごはん中にテレビをつけている状態でスマホ使用を咎めるような光景がよくあるのではないでしょうか。

じゃあ35歳以上の人たちに新しい技術を使ってもらう、わかってもらうにはどうすればよいのでしょうか。
信用している人やものと歴史的に繋がっていることが、認知、利用の決め手になるのではないかと私は考えております。

前提として、全ての技術は突然変異的に独立して発展するわけではなく、過去の技術から現在まで続く軌跡です。
例えばIoT→ビッグデータ→AIなどですね。IoTで収集できる雑多な情報量が格段に増えたためビッグデータ解析という考えが発展し、ビッグデータ解析の考えを活かせる存在として膨大なデータがあれば深層学習で自ら精度を高められるAIの話題が広がったといったプロセスですね。

つまり技術は元をたどることで過去の技術に遡ることができるので、相手がまだ35歳未満だったころの技術の話で共感を得て相手の受け入れ態勢を整える事からスタートし、その技術の延長線上にある技術として現在の技術を説明すれば、自分が好きな技術の子供、あるいは孫のように見え受け入れてもらえるのではないでしょうか。

今回は年齢別思考の超越プロセスは過去から現在までの軌跡を伝える事で解消できるのではないかという話をさせていただきました。

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