ストーリー価値

採用活動といったら大手が数社思い浮かぶかと思いますが、当然ですが人材採用業界にはベンチャー企業も存在します。ではベンチャー企業の場合、大手とどのような差別化を図っているでしょうか。

答えの一つとしては、学生がイベントの中でゲームを行い、その様子を企業の採用担当が観察、興味のある学生には社長クラスとの直接面接に繋がるというような形式を用いています。学生としては採用コストを削減できて、企業としてはゲームの中のイベントでの働きを見られるわけですね。

で、実際にやることは毎度変わりますし人材ベンチャーにもよるかとは思うのですが、結構面白いなと個人的に感じたものとして、「定価100円くらいのものをそれ以上の値段で売る為に企業にプレゼンしてください」という題材があります。例えばマッキーを1万円で売るとかですね。プレゼン相手は社長だったりするのでかなり学生にとっては緊張するとは思います。

これ自分だったらどうするかなって考えた時に思った事が、ストーリー価値という視点です。

皆さんはマグロの解体ショーを見た事はありますか。目の前で捌かれていくマグロが、解体後すぐにネタとなりその場で味わえるのが魅力です。SNSで解体ショーを自慢する形式として、解体している現場を動画にし、その後注文した解体のネタを写真撮影、セットで投稿する事が定番です。

これは寿司そのものの価値に加えて、目の前で解体されたマグロでできた寿司だというストーリーが付加価値となって、味を超えた価値が生まれて手が伸びるというメカニズムなんですよね。(勿論新鮮なので味も違うという部分もありますが)。

話を人材ベンチャーのゲームに戻しますが、私が思うに課題の商品を定価超えで売るプレゼンをするには、マグロの解体ショーのようにストーリーを乗せるしかないと思うんですよね。

例えばマッキーの場合、新品のマッキーを使い切るまで絵を描き続け、絵をセットとして「この絵を全て描いたマッキー」というセットで売るなどでしょうか。乾いて使い切ったマッキーは数あれど、目の前でインクを使い切るマッキーというのは実は人生の中でない経験だと思います。インク切れで途中になった絵など見てみたいですね。

下記投稿でも触れましたが、ストーリーというのは物を売る上で鍵となっています。

次回はその要因について触れたいと思います。

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